2018年4月28日土曜日

一眼レフ その63 〜α7s 星食い問題とHa赤外線改造〜

まず、α7シリーズの星食いを実際に検証してみた。
星食いとは、Star Eaterと呼ばれ、処理のあとと前で星が消えてしまう症状のこと。
α7の場合、30秒を境に発生するといわれているのですが、メーカーからの公式発表はないし、言うほど話題になっていないし。。。

ま、自分で検証してみましょうと言うことで、やってみた。

左側30廟。右側31秒

如実にわかるほどはわからない。
「いわれれば」と言う程度。
もしかするとα7sは12Mピクセルなので、ピクセルが大き過ぎてそもそも小さい星が写っていないのかもしれないし。
私個人としては、無視してよい問題と定義した。
念のためレンズを見直して、30秒撮影もできるようにした。
(iso12800、f4.0、30秒がベース)

そして、もう一つはHa赤外線改造。
市販のカメラは人間の目に合わせて、Ha赤外線をカットするようなフィルターをセンサーまえに入れている。他方、星空には赤い星雲が多くて、魅力的な輝きを発している。この赤が、市販のカメラでは撮りきれないのだ。
キヤノンEOS 60DaやニコンD810aは、このHa赤外線フィルターの対策をメーカーが行なった星専用カメラ。また、Fujifilmのカメラはその辺りの赤の映りがよいと評判になっていたりもする。
この赤外線カットフィルターを外してしまおうと言うのが、「改造」なのだ。
ハヤタカメララボ
料理屋の木戸を入ってエレベーターに乗る
去年、師匠から譲って頂いた60Dは、SEO-SP4改造を施した機体だった。

そこから試練が始まった。
カラーバランスが狂うので、それを舗装して現像しないといけないところから、
そもそも素材がとれない問題も発生した。星が流れてしまうのだ。

赤道義の精度とか、三脚のガタつきとか、カメラのマウントの弛みや、色々調整したが収まらない。とうとう行きついた結論は「露光時間」だった。露光時間はα7s時代の45秒から、120秒になった。この3倍の時間が色々な不確定要素WO連れると推測した。

そこで、60D改を諦め、愛機のα7sを改造することにしたのだ。
支障に教えて頂いた浅草のショップに持ち込むと、改造費なんと3万円!「通常改造には1ヶ月」といわれていたが、実際には2週間で帰ってきた。もしかするとα7sはミラーもないので簡単なのかもしれない。
見た目は変わらず
撮影結果は、今日の最初の写真のようにピンクになる。赤い星雲がより明るく写るので、その後、赤色を調整する。
お店がデフォルト設定してくれた状態ならば、白黒写真よりましなカラー写真はとれる。が、やはり不自然感が否めないので、もう一台カメラを購入することにしたわけだ。

こうするだけで、まあまぁ映る
結果は先日の通り。
採用率 15/16
120秒の時は 6/15くらいだった。

最近のブログの背景でした。



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2018年4月23日月曜日

一眼レフ その62 〜α7s修行の成果〜

修行から 戻ってきた。当初、1ヶ月の予定だったが、2週間で修行を終えてきた。これもこいつの才能かもしれない。
彼は、世界最高レベルの感度に、赤を捉えるチカラをつけて帰って来た!

って、α7sの話なのだが、Ha赤外線感度を上げるために改造に出したのだ。
そしてその結果。レンズはヤフオクで新調したAi Nikkor ED 180mm f2.8s。銘玉といわれるレンズだ。

北アメリカ星雲
iso12800 f4.0 30sec × 16

ガーネットスターと周辺星雲
iso12800 f4.0 30sec × 16

三列星雲と干潟星雲
iso12800 f4.0 30sec × 16

出目金星雲と彼岸花星雲
iso12800 f4.0 30sec × 16
バンビの横顔と干潟星雲
iso12800 f4.0 30sec × 16

わし星雲とオメガ星雲
iso12800 f4.0 30sec × 16


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2018年4月9日月曜日

一眼レフ その61 〜α7iii つかってみる〜

新兵器 α7導入

【高感度耐性】
オートで撮っていたら、なぜかISO3200になっていた。iso3200iso800あんまり差は感じない。
星撮り比較は、また今度。

ILCE-7M3  f/5  1/25  24 mm  ISO 51200 手持ち





【オールドレンズ】
がーん。オールドレンズには向いてないかもしれない。
α7iiで実現していたexifに書き出せないのだ。

ILCE7
ILCE7M2
ILCE7M3
手ブレ補正
×
EXIF記録
×
×
MFアシスト
マウントアダプタ
(3rdパーティ製含む)
キヤノンEF, キヤノンFD, ニコンF, ペンタックスK, ペンタックスM42, ライカM, ミノルタA, ミノルタSR など
おなじ
おなじ
サイレントシャッター
× 7(無印)
× 7R
○ 7S
× 7ii
○ 7Rii
○ 7Sii
○ 7iii(無印)
○ 7Riii
7Siiiは未発表





【連写】
ばかっ速。サイレントモードにしたら、本当に何枚とってるかわからなくなる。
120枚くらいとると書き出しが間に合わなくなり始める。
そして、無駄な写真が山積みになるwww










ここまで1秒


このレンズはAマウントにアダプターを噛ませているので、AFがそんなに早くない。
Eマウントの純正レンズは「追っかける」ってかんじだった。Eマウントの望遠が欲しくてたまらない。

【手ブレ補正】
正直。わからない。(笑)

【オートフォーカス】


慣れない。

モードによって、チラチラチラチラ緑のフォーカスポイントが動く。
どうも「狙う」と言うことがやりずらい。普段はセンターフォーカスにしてしまいそう。
激しいやつ撮ってみたいね。


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2018年4月4日水曜日

disruptive technologyとしてのソニー α7

破壊的テクノロジー=distructive technolgy とは、もう10年以上の前の本なのだが、ハーバード大学のクレイトン ・クレイテンセンが「イノベーションのジレンマ」と言う著書の中で書いていた理論=モデルである。
一世を風靡していた技術に対して、全く新しい技術がその従来の技術を凌駕してしまうことだ。
例としては、Quantum社とハードディスク。ハードディスクがまだ5インチだった
時代、社内の研究部門は容量は小さいながら3.5インチのハードディスクを生みだした。しかし同社のマーケティング部門は当時の優良顧客であるIBMらへのヒアリングの結果、「筺体が小さくなくて良いので、もっと容量を増やしてほしい。」と言う意見を受け入れ、3.5インチハードディスクの研究開発を中止した。当時の研究開発メンバーはConner社を設立し、Compaqのコンピューターの小形化と合わせて市場を席捲した。
トランジスターで構成される5インチよりICにより構成される3.5インチハードディスクは、当初こそ容量は5インチより少なかったが、技術進歩は著しく、あっと言う間に5インチの容量に追いつき、追いぬかす。シンプルな機構になる事で故障も減り、結果 パソコンの5インチベイのゲタを履かせた3.5インチハードディスクを取り付けるようになったのだった。
このような技術的な転換の事例は数多くあり、そして冒頭の論文をきっかけにこのような変革に対処する企業も現れた。
他の例としては、固定電話が携帯電話に駆逐されたり、ファックスが電車メールに起き変わったり、馬車が自動車に取って代わったり。カセットテープがMDに、MDがiPodに起き変わった。また企業として対象した例としては、Intel社の当時の副社長が、自社のCPU PentiumがAMD社の廉価版CPUに破壊的テクノロジーの脅威を感じて開発を指示したCeleronだ。

さて、このような事がカメラの世界でも起きている。もちろんフィルムカメラからデジタルカメラへの変革もそうだが、今回は一眼レフがミラーレスに駆逐されると言うことを書く。
それは、典型的な破壊的テクノロジーの事象が発生しているからだ。
例えば、ミラーが無くなることによりシャッターの高速化ができるようになった。また、センサーに常に光が当たる事で、シャッターを推した際に撮れる画像を事前に見ることが出来るようになった。真っ暗な場所での撮影でも、この設定で撮ると、写真としてのできあがりがどのくらいの明るさになるか、事前にわかるのだ。ミラーを使った光学処理ではできないものだ。そして、耐久性も忘れてはならない。ミラーがあるカメラだったら壊れてしまいそうな衝撃を与えても、稼動機構がほとんどないミラーレスカメラは壊れ難いのだ。実際に私は先日、カメラをおとしてしまったが、レンズのAFが壊れただけで、本隊は何も異常が無かった。
さらに、破壊的テクノロジーとは言えないが、ミラーがなくなった事によりフリンジバックが短くなり他社のレンズや古いレンズが使えるようになった事があげられる。この点では「フルサイズミラーレス」は非常に有利で、フィルム時代のフルサイズレンズがそのままフルスペックで利用できるのだ。

このように、多くの典型的な破戒的テクノロジーが見え隠れする状況であるから、おそらく現在の「デジタル一眼」はカメラの歴史にのおける過渡期的なものになるだろう。一方で、既存技術にあぐらをかいて破戒的テクノロジーに駆逐された起業も多い。幸か不幸かカメラメーカーは日本が上位を抑えている。この稚依を明け渡さないような企業としての取り組みも期待したい。
ただ、クレイテンセンは「まっとうな経営者は、破壊的イノベーションに直面したときに、それに乗換えらるような判断はしない」と言っているが。

(本も読み直さず記憶で描いているので、事実や記載と齟齬があったらお許し下さい。)

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2018年4月3日火曜日

一眼レフ その60 〜カメラ体制再編宣言〜

本日、カメラ構成を変更する意思決定をいたしました。

回りくどい言い方だね。

ようするに新しいカメラ導入を決めた。
もっとわかりやすくいうと、ポチった。\(^o^)/

構成変更は順次ご紹介いたしますが、その第一弾は、α7iii。

このカメラ導入に至った主な背景は3つ。
  1. α7sにもう一台カメラを加えたかった。
  2. DxOMarkでフルサイズカメラの高感度記録が更新された。
  3. カメラが壊れた。
ひとつめは、後日お話ししますが星撮りカメラを強化したくなってしまったからだ。
そしてふたつ目は、カメラのセンサー能力ランキングサイトのDxOMarkのハイスコアが4年ぶりに更新されたから。スコアは、Portrait, Landscape, Sport  で評価され、その総合得点Overall Scoreでランキングされる。

2018/4/3のランキング

α7iiiが出るまで、わがα7sは Overall Scoreで32位。しかし高感度特性を評価するSportでは、フルサイズセンサーの中でぶっちぎりのトップだった。

しかし、3月。このランキングが更新された。α7iii(以下、Mark3)の登場だ。
総合で10位。Sportで僅差の逆転でα7sを制した。

α7sを通常撮影から引退させるにあたり悩んでいたのは、ISOを高感度にして撮影する癖ができてしまったこと。ISOがあげられないと暗〜い写真になってしまう。
そんな中、正統進化したα7が、しかも普及機の無印Mark3で、高感度の記録を更新するとは。

ココロをワシズカミされた。

最後の3つめは、α7s落下&故障事件から。
落下直後の症状は「Auto」でシャッターが切れない。しかし「M」だと切れるので、最悪、星撮り専用にしようと思った。
この事件で、ほぼ心は決まってしまった(笑)

2018年3月&4月のこのタイミングでは、ソニーストアがにログインすると価格コムよりさらに2万円安かった。



治ってきた7S。壊れたのはレンズだった。こんなちっこい部品とは。





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2018年4月2日月曜日

一眼レフその59〜京セラ SAMURAI〜

京セラ サムライ

太陽パネルじゃありません(そういう製品があるw)。ビデオカメラでもありません。35mmフィルムを使う一眼レフ ハーフサイズカメラ(35mmを縦半分に使うカメラ)です。25-75mm F3.5-4.5。でもハーフなので35-105mm相当…換算とかなんかデジタルみたい。

父がタカラバコから見つけてきました。電池を交換したら動くので、現在試写中。
オートフォーカス、自動露出、自動巻上げなので、さらに"デジタル撮りまくり捨てまくり"の癖で、おんなじ構図を何枚も撮ってしまうw。まあ、そもそも2倍取れるんだがwww。

カメラはもう何台か出土して、Olympus PEN EE-Sも出土!。これは去年試し撮り!


さて、サムライは

「バシャ」

とシャッター音は大きい。デジカメはミラーレスにしてしまったし、メインカメラはiPhone。もちろん両方ともシャッター音は電子音。なので、物理的な振動を伴うシャッター音は懐かしい。
ズームもトロいが光学3倍は当時十分な性能だった。暗いと自動的にフラッシュが稼働。

・ガジェット感
・機能性
・操作性

皆、当時としては満点だったと思う。
だんだんおまい出してきた!
大学生時代にずいぶん使った。お気に入りだったw (自分で買ったんじゃないんだけどね)
懐かしいオモチャの復活だ( ◠‿◠ )。

と、思ったら問題が!


なんと、現像プリントが面倒なんです!
もちろん今でも35mmフィルムの現像はすぐにやってくれます。が、ハーフサイズの引き伸ばしプリントができる店が少ないんだそうです(꒦ິ⌑꒦ີ) 
会社の近所のプリント屋さんも数日かかるという…

ま、オモチャは手間がかかる方が面白いということで。



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じつはここからほぼ1年たっちゃいました。撮影しようと持って出かけるのですが、27枚撮りフィルムが54枚にもなっちゃうんでなくならない。なくなるまで現像するのはもったいないかなぁと思っていたら、早一年(笑)

原稿もお蔵入りになるかとおもっていたら...

花見の前日に愛機α7Sを落下故障させてしまい、手ぶらで行くのもなんだなぁ...と思っていると、コイツがいるではありませんか。







雰囲気のある写真になりましたwww

30年前はこんなんで「望遠すげー」って言ってたなぁ。












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